京浜川崎駅引込み線跡?

 
京急川崎駅を訪れた際に同駅と多摩川を渡る六郷川橋梁との間に使用されていない謎のガーダー橋を発見した。
単線幅と思われることと位置的に引込み線若しくは留置線か何かの跡とも考えられるが、情報をお持ちの方はおられるだろうか。
 
国土地理院の昭和 49 年(だったかな?)ぐらいのカラー航空写真でも既に廃線状態であった。終戦直後の航空写真では解像度の関係で判別が難しかった。
 
現在文献調査等は全く行っていない状態であるが、まさかそのまま北へ伸びて多摩川へ達していたのかどうか個人的には非常に気になる存在である。

カシミール

カシミール3D』というフリーソフトをご存知だろうか。
元々は山行記録や山座同定等山登りに便利なソフトとして開発されたようだが、恐ろしく多機能であるため私のような別の用途(地形図参照)としても非常に有用なソフトである。
 
作者の弁を引用すると、
 
地図ブラウザ機能を基本に, 風景CG作成機能, GPSデータビューワ・編集機能, ムービー作成機能, 山岳展望機能などの多彩な機能を搭載しています.
国土地理院の数値地図をはじめ, スイス地理局の数値地図, 米USGSの地図, ランドサット衛星画像, 火星など世界中の地図・地形データ、衛星・航空写真を使用できます.
市販の電子地図では詳細がわからない山間部もカシミールでは 1:25000 の詳細な地形図を使うことができます.しかも趣味で作っているのでフリーソフトです。
 
とのこと。
 
どうだろう。私は廃線や道路及び産業遺構等の机上調査時に主に地形図の参照程度でしか利用していないへっぽこユーザであるが、GPS との連動機能に非常に興味を持っている。
今日、Google や Live Search 等ブラウザで地図や衛星写真を見ることができるが地形図を見れる点がこのソフトの強みだと他のソフトをあまり知らないが勝手に思い込んでいる。
 
何と言っても私としては国土地理院のあの見にくい『ウオッちず』を切れ目無くグリグリとドラッグしながら見れるのが非常にありがたい。
 
また、いろいろと地図に落書きができるので自分の調査記録をプロットしようかと考えてみたがまだまだ使いこなせないのか挫折してしまって Live Search でトライ中である。
基本的に Microsoft の Live 関連のサービスは利用しているし Live Search の Map のコレクション機能も気に入っているが、正直 Google の地図のほうが見やすいような気がするし、
衛星写真も日本国内では高解像度地域がより広いので悔しい思いをしている。
 
でも、まぁまぁ気に入っているので懲りずに使っていってみようと思う。ちなみに、コレクションとはこのような感じのものである。
まだまだとっかかり程度しか使いこなせていないが、興味のある方は参考にして頂きたい。
 
もしも、こっちのほうがいいよというようなサービスをご存知の方は是非ご一報を。
 

古レール

2008/04/16 GNR – 古レール調査報告書を公開しました。
 
最近なかなか鉄道系の原意調査が進んでいないが、手軽にとっかかれる調査として以前の記事でも若干触れた古レールの現状調査を改めて始めてみた。
と言っても、素人が眺めるだけなのでたいしたものでも何でもないが、都心の駅をいくつか訪ねるだけでも思いのほか多く発見できて楽しい。
 
現在、山手線と中央総武緩行線及び京浜東北線から攻め始めているがホーム上屋がほとんど古レールで構築されているような駅もあり驚く。
 
現時点で発見した最も古いレールは水道橋駅で発見したドイツ UNION(ウニオン)社聖の 1885 年ものである。120 年以上前の代物である。
また、今回初めて気が付いたのが飯田橋駅西口の連絡通路を支える部分が全て古レールでありその大きさにも驚かされる。
 
これからも調査を続けていく予定であるが、もしこれをご覧の方で『これは見ておくべし』という古レール物件があればご紹介頂きたい。

迷子しらせ石(続編)

以前『迷子しらせ石』という記事を書いた。
これは江戸時代の遺構で当時の迷子の管理を地域が責任を以って取り扱うために設置された石柱であることを紹介した。
また、東京都中央区八重洲に石柱が保存されており、設置された説明版に浅草寺境内と湯島天神境内にもかつて存在した旨の記載があることもあわせて紹介した。
その後、別の調べ物をしている際に偶然にこの迷子しらせ石に関する情報を得た。
国立国会図書館内にある近代デジタルライブラリーで見つけた明治 14 年発行の『改正東京案内』の中に『迷子の報標』という章があり、この迷子しらせ石の設置場所一覧が記載されていたのである。
これによると以下の場所に設置されていたとのこと。
  • 両国橋の際
  • 一石橋南際
  • 浅草観音仲見世
  • 芝赤羽橋際
  • 下谷湯島社内
  • 神田万世橋際
  • 芝太神宮前

明治初期にもこれだけ残っていたのである。また、東京案内という書物に載るということはやはり現役で使用されていたと思われる。

この『改正東京案内』に限らず近代デジタルライブラリーには数多くの古書がアーカイブされており私のような近代の調べ物を必要とする者にとって非常に有用である。

指定したページの PDF 化によるダウンロードも可能(1 回 10 ページまでだが)なので、手元でゆっくり見ることも可能である。

数百ページの書籍の全部をダウンロードしたい場合は気が遠くなるが。

鉄道ピクトリアル

廃線や近代土木遺産等を主に興味の対象としている私はいわゆる鉄道雑誌はあまり見ていなかった。
しかし、最近とある調べものをしているうちに『鉄道ピクトリアル』という雑誌に記事が載っていることを知り取り寄せた。
『すごい』のひとことである。以前よりお堅いイメージのある雑誌ではあったが想像以上にゴチゴチに堅い。
それぞれの記事の掘り下げ方というかこだわり様が私好みである。内容は理解できないものが圧倒的に多いが。
何と言うか惚れた。よく考えれば最近はインターネットで各雑誌の記事の目次が簡単に調べられるようなので今後は主要な鉄道雑誌の目次チェックが必要であることを痛感した。
と言ってもあまり鉄道雑誌を買ったことが無いのでチェック対象はこんなもんだろうか。
他にも調査ネタとしていい本があるよという方はぜひ教えて頂きたい。
ただ、今回調べたかった記事は 2 ページであっさり終わってしまっていたが、廃線ネタなので止む無しであろう。懲りずに今後もウォッチしたい。
参考:Wikipedia 『鉄道ピクトリアル